海外の雑誌(てんかんの専門誌)にイマーゴをはじめとした福智会施設が紹介されました。
・・・・・・・以下本文訳・・・・・・・・
医療法人福智会はちょうど20年前に、神経系疾患を抱える人に包括的なケアシステムを提供することを目的として発足しました。今回ご招待をいただき、2018年8月に福智会を訪れました。
福智会は名古屋にあります。簡素ですが綺麗で整理された建物でした。福智会は健康的、金銭的、そして生活的な援助を通して、神経系疾患を持つ人のリカバリーやリハビリに今までになかった進歩をもたらそうとしていると、担当の方が教えてくれました。
この20年間で福智会はリカバリーの核となる施設をいくつも設立しています。神経系疾患を持つ人がスムーズに社会に溶け込めるよう、デイケア、生活支援、就労支援など独創的なプログラムを通して神経系疾患をもつ人をサポートしています。
私はすずかけクリニック、福智クリニックで行われているデイケアプログラムに感心させられました。デイケアは、それぞれのニーズに合ったプログラムによって、メンバー同士が互いに支え合い、良い人間関係を築くための場所だとわかりました。
メンタルヘルスサポートセンターには、地域生活支援センターと生活援護寮があります。私は偶然、地域で行われるイベントの準備ミーティングを見ることができました。参加者はソーシャルワーカーとてんかん患者で、福智会のメンバーとのイベントを定期的に計画しているそうです。
福智会には「くうねる」という就労移行支援事業所もあります。ここでは職につき自立したいと思っている人に、総合的な職業訓練を提供しています。
その他に、ケーキ屋やジャズバーもあり、くうねるの職業訓練を卒業した人向けの、最初の職場として機能しています。私が伺ったときには残念ながら営業時間ではなかったのですが、2人のウェイターさんがあたたかく出迎えてくれました。てんかんを持っている方だったのですが、お客様のために働き、自立することに喜びを感じているそうです。楽器がたくさん置かれているジャズバーを見て、毎晩最高の音楽が演奏されている素晴らしい風景が目に浮かびました。
視察の最後に、福智会は日本でてんかんの啓発にも努めていることをスタッフの方が強調していました。
偏見をなくし、真の社会復帰ができる環境を目指すことをモットーに、福智会は何年もの間、神経系疾患を持つ方の幸せな社会と明るい未来のために尽くしてきました。これからの福智会に期待しています。次回訪れる際にはジャズバーにも行ってみたいです!